浮動性不安

【浮動性不安】

漠然とした懸念や恐れの感情です。気持ちが落ち着かず、 胸の内になんとなく漂うモヤモヤとした危機感や違和感を覚えます。

浮動性不安の原因として、次の2つの可能性が考えられています。

・処理すべき情報や課題の量または質に対し、 脳が対応しきれないケース

・脳のキャパシティが一時的に低下しているケース

《情報や課題の量または質に対して、脳が対応しきれないケース》

人間の脳が処理することができる情報や課題の量と質は個人ごと決まっています。しかし、限度を越えた情報や課題は、ストレスをもたらしそれが不安感をもたらします。特に次のような要因を服務課題は大きなストレスをもたらす可能性があります。

①制御不能性

自分の力ではコントロールできないもの。自分のことでは死や病気など。

②予測不能性

先の予測が不可能なもの。

③対処不能性

ある程度の制御と予測は可能なものでも 自分の能力の限界を上回るもの。

④両立不能性

「あちらを立てればこちらが立たぬ」といった板ばさみの状態で、どちらを選んでも不都合が生じるがどちらかを選択しなければならないような場合。

《脳のキャパシティが一時的に低下しているケース》

脳のキャパシティの一時的な低下が浮動性不安の原因にあります。これには、次のような要因があると考えられています。

①睡眠不足

②血糖値の低下

③ホルモンバランスの異常(月経や更年期など)

④ウィルスや細菌による感染症

⑤カフェインの多量摂取