自律神経失調症

【自律神経失調症】

病名としてはよく使われますが、確立した疾患概念(原因と症状との因果関係)や診断基準はありません。自律神経系の不定愁訴があっても、その症状が一般的な疾患概念にあてはまらない場合にこの病名をつけることが多くなっています。

よくみられる自律神経症状には頭痛、吐き気、めまいなど多岐にわたります。自律神経系の症状は、心理・社会的ストレスの影響を受けやすいことや、原因不明の愁訴であることから、心療内科に受診されるケースが多くみられます。

原因不明の愁訴としては、起立性調節障害(起立性低血圧)、過敏性腸症候群、緊張性頭痛、片頭痛、メニエール症候群、過呼吸症候群、機能性消化不良、逆流性食道炎などがあります。

〔自律神経失調症の主な症状〕